「言葉という幻想を超えて」(エックハルト・トール)

言葉という幻想を超えて

「いろは呼吸書法」実践会の前夜、エックハルト・トールのニューアースを読んでいた私の目に留まったのは「a, e, i, o, u」・・・すべての言語の始まりはこの5つの音・・・だった、という文章です。

人間がことばと思考によって進化(と思っている)してきている中、実は私たちはすべての本質から離れてしまい、すべてを分離し始めてしまった。そして、そこから私たちが苦悩と呼んでいるものが生まれはじめた。今、私たちが立ち返ろうとしているのは、言葉と思考を超えた原初ヴァイブレーションであり、そこに探し求めてきた自分、すべてがある。

エックハルト・トールの「ニューアース」はサンマーク出版から吉田利子さんの訳本が出ていますが、私なりの抄訳をここでも紹介したいと思います。

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「ニューアース~意識が変わる、世界が変わる」(エックハルト・トール著)第2章より抄訳

言葉というのは、それが口に出されたとしても、また口に出されない思いだとしても、人を催眠術にかけてしまうものです。人は言葉によって、簡単に自分自身を見失い、また自分が知っているものに言葉を付けて呼ぶ時、無意識の思い込みという催眠状態に陥っているのです。つまり、あなたはその本質が何なのかを知らずに名前や言葉を付けていることが分かっていないとういのが現状なのです。言葉というラベルを張って神秘にヴェールをかけてしまっているのです。

すべてのもの、鳥や木々、石でさえ、もちろん私たち人間も、究極的には知りつくすことはできない存在です。すべてのものは、計り知れない深みを持っているからです。私たちが理解して経験して考えることができるのは、現実のほんの表層部分にすぎません。それは氷山の一角にも満たないくらいのものなのです。その表面下ですべてのものはお互いに繋がっています。それだけでなく、すべては「生命の源」に繋がっています。石でさえ、花も鳥も神であり大いなる源であり、あなた自身そのものを見せてくれることができるものなのです。言葉という概念なく、思い込みなく、そのものをありのままに見る時、ただ畏敬の念、神秘・不思議さの思いが沸き起こってくることでしょう。

偉大なる芸術家は、彼らの作品の中にこの感覚を伝えてきています。ゴッホは「あれはただの古ぼけた椅子だ」とは言いませんでした。彼は、ただ見て、見て、見たのです。その椅子のありのままの存在を感じたのです。そして、キャンバスの前に座り筆をとりました。その椅子は商品価値からしたらほんの数ドルの価値しかなかったでしょう。でもその同じ椅子の絵が、今では二十五億円で売れる価値を持っているのです。

もしあなたが、世界を言葉や名前で覆い隠すのをやめたとしたら、奇跡の感覚があなたの生命に流れ込んでくることでしょう。それは、人類が思考を使うのではなく、思考に支配されてしまった時から長い間失われてきてしまった感覚です。その感覚を取り戻した時、すべてのものが新鮮さ新しさを取り戻し、深みのある人生があなたに戻ってくることでしょう。そこで起こる一番の奇跡は、言葉や思考、頭で考えた名前やイメージより大切な、あなた自身の本質を体験していけるようになるということです。

でも、その本質を体験するには、あなたが自分を複雑に定義してしまった「私」という感覚を解きほぐしていく必要があります。あなたが人や物に対して、レッテルを張ったり決め込んだりする傾向が強ければ強いほど、あなたの現実は薄っぺらで命のないものになり、あなた自身とその周りでひっきりなしに起こっている人生の奇跡的な出来事に対しても鈍感になっていきます。つまり人間は、言葉や思考によって賢くなったかもしれませんが、叡智、喜び、愛、創造性、息づく活力を失ってしまったのです。

本当のあるべき姿は、知覚と解釈の間にある静寂の中に隠されてしまっているのです。もちろん、私たちは言葉や思考を使う必要があります。言葉にも思考にも美しさがあります。しかし、それらに拘束される必要はあるのでしょうか?言葉は人間の頭がつかみ取ることができるもの(実はそれも多くはないのですが)を減少させてしまいます。

言語は声帯によって五つの基本的な音から成り立っています。それらは、a, e, i, o, u(あ、え、い、お、う)という母音です。そのほかはs, f, g などの子音です。あなたはこれらの音の組合せによって説明可能な存在なのでしょうか?宇宙の究極の目的、あるいは、木々や石の存在もその深い意味で説明可能なのでしょうか?

エックハルト・トール「ニューアース」
第2章エゴ~人類の現状 より

2 Comments

  • msako okegawa
    Posted 2010年3月4日 23:49 0Likes

    とても興味深く読ませて頂きました。ご先祖や地球さんや守護霊さんテレパシーをくれた宇宙人さん 少しの言葉と沢山の愛にいつも、魂が喜び打ち震えます。言葉にならない部分に、愛を感じて、それを、人に伝える術がなくて。。。桶川で開催する。。スピリチュアルイングリッシュ。。なんか!ワクワクがトマリマセン。。多分 感動で、泣きっぱなしになる可能性がありますので、マスカラは諦めます。 質問です。なんで、私がスピリチュアルをやって生きていくって、(自分に許した)決めたのが分ったんですか?家に帰ってから気がつきました!あと、「由紀子ちゃん、がんばってるわね。ご褒美よー。」と、女性からメッセージが届いていますが、お心当りありますか?

  • yukiko
    Posted 2010年3月7日 21:46 0Likes

    msakoさん、コメントありがとう。ご褒美くれる「由紀子ちゃん・・・」は誰でしょう?本当にだあれ?

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