マインドのゴミは捨てないで サダグル

先日アップしたドン・ミゲル・ルイスの「飼いならされた人間からの脱出」同様、今回の動画でも、どれほど私たちが「思考＝自分＝思考」と麻痺した状態になっているかということが語られていました。サダグルは、思考にどっぷりと入り込んでいることを「ゴミ箱の中で寝ている、生活している」ようなもの、そして、「ゴミ箱」の中身をどうこうしようとしないで、あるものはある、汚いものも必要なのだから必要のないときは蓋をしておいておけばいいと、ユニークなたとえ話を使って思考するマインドとの付き合い方を教えてくれました。なるほど～ゴミ箱の中で寝たくはないです（笑

マスターたちの教えには例え話がつきものですが、サダグルの例え話は「そうきたか！」という感じでいつも楽しませてもらってます。

感謝☆with vaststillness

サダグル：マインドのゴミは捨てないで

質問者：僕は、自分の愚かさとか、くだらないことに捕われているとか、自分で苦しみを創り出しているということもよくわかるのですが、マインドの創りだす苦悩をどうやって克服したら良いのか、そこのところをお伺い出来ればと思っています。

サダグル：あなたが考えていることは、あなたが選んだものではありません。それは自分が選んだものですか？（－はい）本当ですか？　あなたが考えていること、それはあなたが選んだものですか？証明できますか？教えてください。上手くいかなかったんですね？

あなたが考えていることは、あなたがいる環境で決まってきます。あなたの周りの環境がすべてあなたに影響してきます。そこから何を取り入れるか、あなたには選択の余地がありません。あなたが頭の中にかき集めたものは、あなたの想像を遥かに超えています。あなたは五感が捉えたものを何から何まで取り入れているのです。起きている時も寝ている時もいつもです。

ほとんどものは意識的に覚えようとしたものではありません。知らず知らずのうちに頭の中に存在しているのです。ですから、あなたの頭の中の内容はあなたの選択によるものではないのです。すべて自然に起こったのです。あなたが触れたものすべてが吸収されてきたのです。あなたを苦しめているものというのは、つまりそういうものなのです。

あなたは神のことを考えたいと思っているのに、あなたの頭は他のことを考えるわけです。それがあなたの苦悩となっています。そこで彼女のようにマインドをコントロールしようとする人がいたり、マインドをある方向に仕向けてみようとしたりする人が出てきます。誰もが何らかの方法を試した経験があると思います。そこで疑問となるのが「それは効果があったのか？」ということです。

みなさんに「今から10分間考えてはいけないこと」を言います。そんなことできますか？できませんね。つまり、ゴミ箱をどうにかしようとすることは意味がないということがわかります。今、私はマインドのことをゴミ箱と言いました。しかし、これが役に立たないとは言っていません。ゴミ箱は、あなたの家で役立っていますか？とても役に立っていますね。テレビや電話がなくても生きて行けますが、ゴミ箱がなくては生きていけません。もっとも大切なものです。

そこであなたは、そんなに役に立つものなのだからと、今夜はその中で寝ようと決めました。素晴らしいもの、あまりにも大切なものだからその中で寝ようと決めたのです。そうなったらあなたの人生は酷いものになります。あなたに起こっているのはそういうことなのです。このゴミ箱は素晴らしいツールです。あなたの中にあるものは、あなたの役に立つように貯められたからです。

しかし、あなたはその中に入って寝ているのです、生活しているのです。それは大変な問題です。時々じゃなく、ほとんどその中なのです。もし、そのゴミ箱をちゃんとした目的で使いたいのなら、使わない時は蓋を閉めておけばよいのです。そうしたら、それは素晴らしいではないですか？問題なのは、いつも蓋が開けっ放しで、それだけでなく、その中にあなたが入ってしまっているということです。あなたは、そこから抜けださなくてはなりません。ゴミ箱を何とかしようとしないでください。ゴミ箱を空っぽにしたくて、頭の中に汚いものがたくさんあるから全部どこかに捨ててしまおうと思っても、一旦捨てたとしても、また同じ汚いものが全部戻ってくるのです。新しいものとして戻ってきます。

ですから、その汚いものを全部頭の中にしまっておいてください。とても大切なものなのです。この地球上にある最も汚いもの、それらはとても大切なものです。あなたの頭の中になくてはならないのです。あなたが思慮深い人ならば、汚いところを歩いて行きませんね。そうですよね。汚いものすべて、それらはあなたの頭の中になくてはならないのです。あなたがその中で生きていなければ問題はないのです。問題は、その中に入って生きていることなのです。