「人類の究極の選択『進化するか、それとも死ぬか』」エックハルト・トール

Evolve or Die ~「進化するか、それとも死ぬか」

「歩くプレゼンス」、オプラ・ウィンフリーに言わせると「スピリチュアルムーブメントのロックスター」エックハルト・トール氏-「The power of Now」が世に出て約20年、「ニューアース」(意識が変わる、世界が変わる)が出て10年が過ぎ、この間にエックハルト・トール氏を媒体として、どれだけ多くの人々が意識の変容を加速させたことか、それは計り知ることができません。しかしその間のエックハルト自身は、少しも変わることなく常に穏やかで常にプレゼンス!不動のスティルネスを見せてくれています。そのスティルネスが、私たち自身に眠っているスティルネスに共振して、目覚めを促してくれているのだと思います。ありがたいことです。

深い静寂を生き、優しく穏やかに淡々と、人類の目覚めに貢献しているエックハルトですが、時々「鋭い一言」を発する時があります。「ニューアース」にもちょこちょことそんな場面がありましたが、中でも衝撃的な一言は「Evolve or Die」 「進化か死か」というものです。「これから地球上の相当数の人々が目覚めていくことだろうが、人類は今『進化するか、それとも死ぬか』という重大な選択を迫られている」(「ニューアース」第1章)。

そして、「少しでも意識の目覚めを体験したものは後戻りすることは出来ない」とも言っています。つまり、私たちは、より深い目覚めへと進んでいくしかないのです。ペインボディも個人的なものでないし、また「意識の目覚め」も個人的なものではない。ここまで来ると、完全に選択の余地はありません。一つだけ確かなこと~スティルネスを胸の奥に感じて、今を生きるだけです。

このようにして、あなた方は神性を現すのである。あなた方がどこへ行こうと、何を言おうと、何をしようと、あなた方は意識もせずに神性を顕すことになり、従って他の人々はあなた方の言葉や行いによって益を受けることになるのである。(「心身の神癒」7話46)

思考を発達させてきた人類の歴史

私たちは何千年もの間、思考に条件付けされて生きてきました。もちろんある意味、人間の思考、考える能力は素晴らしいものです。遥か昔、ものごとを概念化する能力が人間に生まれてきたことは間違いないのです。これは人類にとってまったく新しい次元の扉を開きました。

そして思考能力によって、人間が地球上で最強の生き物となったのは確かです。もちろん肉体的には、人間は最強の生き物ではありませんが考える能力によって他の生き物たちより優勢に立つことが出来たのです。ですからー人間の思考能力は徐々に発達しました。

それが旧約聖書の初めにある創世記の神話に書かれているものです。アダムとイブが善悪を判断する知恵の木からりんごを取って食べたという話です。”これ”と”あれ”を区別し始めたのです。それは切り離して分析するという思考能力から出てきたものです。その能力は徐々に発達しました。 それも初めうちは何の問題もありませんでした。それが新しい可能性を開花させたからです。そうやって何千年もの間に思考する能力は、どんどん強力になり益々発達しました。

思考に完全に覆い隠された本質

そして徐々に、人間は人間の内面の深く本質的な部分との繋がりを失ってしまったのです。私たちはそれを生きている感覚、生命の本質、存在と呼ぶこともできます。それは頭の中の思考を超えたもっと深い知性です。ですから、思考能力が発達するにつれ人間は生命との深い繋がりを失っていったのです。そして現在の私たちは、自分たちの本質全てが思考に覆い隠されてしまった状態にまで至ってしまったのです。このように私たちは進化の過程を歩んできているのです。 人類にとって必要なことだからです。

つまり私たちは、マインド・思考の段階を通る必要があったのです。そして私たちは、気付かない間に完全に思考に支配されてしまうところまで来てしまったのです。私たちは考えることをやめられないのです。実際はやめられるのですが、まるでやめられないかのようになっているのです。多くの人にとって思考を止めるということは現実的ではないのです。考えなくてはいられないのです。考える衝動にかられているのです。そして思考の流れから自分というものを捉えているのです。

人類が生き残るために必要不可欠な「意識の目覚め」

47人類は今、この進化の段階を終えるところに来たのです。人類が更に進化していくためにはマインドを超越する必要があるのです。これ以上マインドに支配されることなく考える衝動を超越して本質の深い次元に入っていくのです。

言ってしまえば、人間は失ってしまったものを取り戻していこうとしているのです。しかし、失ったものを取り戻すとき私たちには深い気づきが必要なのです。なぜなら、人類の意識の進化は贅沢なものでもなくまた選択の余地もないのです。意識の変容は、史上始まって以来人類が生き残るために必要不可欠なものとなってきているのです。なぜなら、私たちは地球を破壊し続けているからです。極端な言い方をすれば楽園としての地球に地獄を創り出しているからなのです。

by エックハルト・トール

3 comments
  1. いつも、タイムリーなメッセージを紹介して下さいます平山さんに、感謝しています。
    本当に大切な事は、すでに自分の中に備わっている実相を思い出し、喜びや感謝に変換することですよね。自分の意識を更に高めて、地球人として貢献したいと思います。これからも、道案内、よろしくお願いいたします。

  2. お日様お月様さま、こんにちは!
    メッセージありがとうございます。ただいま、水先案内人のボス(宇宙の総司令官)が活発に動き始めています。
    大きな流れと調和しながら、できることをしていきたいと思っています。
    これからもどうぞ宜しくお願い致します。愛と感謝を込めて

  3. 大変なことになってきた気がする。
    ちょーつらい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

You May Also Like
Read More

人類を絶滅危機から救う「メタヒューマン」になる

人生の最終章は「人類の意識の目覚め」のために ディーパック・チョプラ博士73歳。今「人生の最終章」に入ったチョプラ博士から、人類救済への熱いエールとも言えるインタビュー記事を見つけ、早速訳してみました。(タイムマガジン …
Read More
Read More

「神秘的なシンクロに導かれる生き方へ」ジェームス・レッドフィールド

今「聖なる予言」の全貌が紐解かれる ジェームス・レッドフィールドの「聖なる予言」が出版されて20年以上の月日が経とうとしています。「聖なる予言」は、シンクロニシティ(偶然の一致)という概念と気づきを一般の人々に深く浸透さ…
Read More
Read More

『祈り』Prayers ~ドン・ミゲル・ルイス

愛は伝染する 今日は、トルテックの教えを伝承するメキシコ人シャーマン、ドン・ミゲル・ルイスの『祈り』を静かに感じてみたいと思います。 一昨年ご縁があり、ミゲルとは何日かご一緒させていただきましたが、ミゲルはこの祈りのまま…
Read More
Read More

スピリチュアルレッスンはここから始まる「手放し、任せる!」

Let Go and Let GOD! 手放し、任せる! 今日は、オリビアを聞きながら・・・のオリビア・ニュートンジョンの曲をご紹介します。90年代に入って、乳がんを告知され、それからオリビアの音楽は変わってきました。ス…
Read More
Read More

月経痛についてお尋ねします ジョン・デ・ライター

月経痛は何を現しているのですか? 女性には月に一度の月経があります。月経で気分が暗くなったり、痛みがキツくて辛いという人はたくさんいます。時には学校や会社を休まなくてはならない程強い痛みを感じている人もいます。月経痛は程…
Read More