思考を超えた次元への飛躍
思考を飛び越えたところから始まる総体的多次元的な人間の世界。「ヒマラヤ聖者の生活探求」(ベアード・スポールディング博士著)にみる「人間本来無限力」への扉が開かれる。「思考すること」は、人間の持つ最高レベルの能力ではない。条件付けられた「人」としての枠組み、境界線を越えていくために、マインドを超えて、思考を超えて、感情を超えて、すべてを捨てて、自由に羽ばたく「私」でありたい。
All the things that truly matter- beauty, love, creativity, joy, inner peace- arise from beyond the mind.
本当に大切なこと、美、愛、創造性、喜び、内なる平和-これらはすべてマインドを超えたところから現れる。
エックハルト・トール
エックハルト・トール:「今に在る」という生き方
あなたは、過去の荷物を背負っていつも重たい人になっていなくてもいいのです。頭の中をパンパンにしていなくてもいいのです。この世での生き方には、別の方法もあります。それは、今に在ること、あるいは瞑想です。今このように私が話している時でさえ、あなたは「今に在る」ことができます。なぜなら、考えなくてはならないことは何もないからです。
私がここで言っていることは本当にシンプルなので、わかろうとしたり考えたりすることはできません。ここでわかろうとするようなものは何もないからです。彼が言ってることはわかるけど、どういう意味だろう?理解したいんだけど・・・。でも、理解するようなものは何もないのです。
思考から抜け出すのに、もっと深く考えて理解することは必要ないのです。これは、特に高学歴の人にとっては、侮辱されたように思われるかもしれません。また、マインドに強くとらわれている人にとっては、わけがわからないでしょう。
人間にとって思考することが最高レベルの能力ではない
思考することは、人間の持つ最高レベルの能力ではありません。でも、これは一般的な多くの文化人にとっては賛成しかねる革命的な声明でしょう。なぜなら、彼らは自分のことを「考える存在」だとしか思っていないからです。しかし、あなたが自分の内面で思考を超えた次元に触れれば、思考することが最高レベルの在り方ではないことがわかります。それこそが進化的な飛躍です。
たとえまた、あなたが思考に逆戻りしたとしても、そこから離れる瞬間は-海から飛び出した一番目の魚が、海での人生はもう十分だから陸に這い上がっていこうとしていて、皆さんにとっては、それが思考が止まった状態です。でも、それも苦しすぎれば、魚はまた海に戻っていくのです。
by Eckhart Tolle