「愛される必要はない」男女関係の痛みから自由と解放へ~ムージ

男女関係を「自由と解放」への絶好のチャンスとする!

今回取り上げたムージの動画は、今変わりつつある男女関係の新しい在り方への突破口となるような、是非ともマスターしたい「男女関係の愛より甘い果実」の収穫の仕方が語られています!

同じようなパターンを繰り返す終わりなき不のスパイラル、反応し合う関係性、ついには無関心へと着地してしまいがちな男女関係はいよいよ最終章に入っています(すでに幕を閉じた方もいますね!)。ストーリーの中のパーソナルな男女関係を超越した、内的強さ、智慧と明晰さを持ち合わせたオールマイティーな愛が蘇るニューアース!真の魅惑時代に突入です!

今月のオープンクラスでは、ムージの提案しているワークの解説と実践を織り込んで、誰をもとりこにする自由の香りを放つ「なんだか危ない人」へと一歩大きく前進したいと思います!

愛と感謝と共に
with VastStillness

「愛される必要はない」男女関係の痛みから自由と解放へ

質問者(以下Q): 2つ質問があります。最初の質問は「悲しみ」についてです。

ムージ(以下M): それは2つの質問のうち、より重要な方ですか?最初に、最も重要な質問をお願いします。というのは、もし初めに重要度の低い質問から始めると、あなたの心は次の質問の方に向かってしまうからです。

Q: では、もうひとつの方にします。もうひとつの質問は、男女関係についてです。

M: こっちの質問の方が重要そうですね。質問は「男女関係」と、その次は「悲しみ」についてなんですね。ほんの冗談です。

Q: 私は、誰かとお付き合いすることになると、その人がとても親密に感じられて、そして、別れる時になると、その人は私を突き放すようになって、そうなると私はパニック状態に陥ってしまうのです。この感情はいつも起こる反応です。

M: 彼らはどうしてあなたを突き放そうとするのですか?

Q: なぜなら、私が捕まえようとするからです。

M: あなたは何か捕まえたくなるんですね。相手にはそれがしつこく感じられてしまうのです。少しの間ならそれもいいでしょう。不安感の強い相手であれば、それも好まれるかもしれません。「僕を必要としてくれているんだ」と思えるからです。でも、しばらくするとそれも重荷になります。どんな相手でも捕まえようとしてはいけません。あなたはクモじゃないんですから・・・。

それは、あなたが「自分には価値がない」「自分にはとりえがない」と思っている時に起こる内面の反応です。ですから、もともとそういう良くない状態があるということに気づく必要があります。だからといって、急にあなたが強くなれるというものではないのですが・・・。男女関係は、真実とは何かを知るチャンスになり得ます。自分自身の内面における早期和解を促すことができます。

Q: それはわかるのですが・・・その感情がなくならないのです。

M: だとしたら、あなたがこういう集まりに参加するのはいいことだと思います。自分のクセに気づいていけるからです。しがみつきたがる傾向、拒絶されることへの恐れがあることなどがわかっていきます。男女関係というのは、一生懸命何とかしようと思って成り立つものではないのです。そうではありません。

愛される必要はない すべての必要性がない

その関係には自由がなくてはならず、内なる強さが必要なのです。すがすがしさ、智慧が必要とされるのです。私はこんなに与えているのに、あなたはこれだけしか与えてくれなくて・・・というような損得ではないのです。あなたはどれだけ一生懸命頑張ってくれているのか、あなたは話しかけてくれてるのかとか、そういうものではないのです。それをしたら、人は離れていきます。

なぜなら、これは美しすぎて頑張ろうとすることなどできないものだからです。自然に、自由にやってくるものなのです。これがわかっていれば、あなたは直感的にスペースを招きいれることができ、すべては向こうからやってくるでしょう。あなたは自分が何かをつかみたがっているということに気づいてここに来たので、この洞察力を身につけていかなくてはなりません。

自由・解放に対しても、これと同じことなのです。無限の存在としての本当の自分に気づくやいなや、あなたはどうしたらその状態を保っていられるのかとしがみついてしまうのです。これは男女関係でやっていることと同じことなのです。どうしたらこれを保っていられるのだろう・・・と。どうしたら保っていられるのでしょう?男女関係というのは保つためのものではないのです。あなたの純粋さから出てくるよろこびを感じるためのものなのです。あなたの内面の強さが出てきたら、すべてがより純粋になって、誰もがあなたと一緒に居たくなるでしょう。意図のないあなたと居たくなるのです。

思いがありすぎると重たくなるのです。こうでなければという、すべての必要性のない中であなたらしく存在するのです。これは傲慢とは違います。あなたは人から良く思われる必要がないのです。愛されていると感じる必要さえないのです。

あなたにはそういうことが想像できますか?愛される必要さえないという在り方が想像できますか?それは静寂の領域です。ここでは、あなたの愛は広大で開放的で美しく強い愛になるのです。でも、今のあなたに、急にこのようになれと言っているわけではありません。「これはつかんでいなくては!」と思うクセに気づいて、それを観てくださいと言っているのです。そして、誰が、何がそれをしているのか、必要としているのかを観るのです。静かになってこの質問に向き合うのです。是非、今私が言ったことをやってみてください。そして、どうなったかを明日また、私に話してください。

誰が苦しんでいるのか?「観察ワーク」

自分の頭の中で作っているストーリーを再生して、何が感じられてくるのかを観てください。捨てられたとか置き去りにされたか、そうなった時の感覚を観てください。自分は何を恐れているのか、極端な状況に追い込んでイメージしてみるのです。そして、最悪の場合何が起こってどうなるのか、その時あなたはどう感じるのか観てください。そして、誰が苦しんでいるのかを観るのです。そこで忘れてはならないのは、それを客観的に観ているあなたがいるということです。

まず第一に、もし自分が考えている恐れが本当になったらどうなるのか、何が起こるとイメージするか。つかみたいのに、保っていたいのに、それを拒否されたときどう感じるのか。あなたはその時、心に痛みを感じるわけです。あなたの目を見ればわかりますが、何かがあなたから離れていってしまう怖さがあるのです。捨てられて、見放されて「お前なんか必要ない!」と言われてどう感じるのか、そこで自分は何を感じるのか感じ取ってみるのです。しかし、それを観ている自分をしっかり意識することです。同時に、感情的には何が起こっているのか観るのです。何を恐れているのかを観るのです。これはとても知的なワークです。「観察する」ということです。最悪の事態をイメージして、それが起こったときどうなるのか、最悪の感情を感じ取ってみるのです。そして、自分と一体化してしまっているその悩み苦しんでいる人は、一体誰なのかを観るのです。

ストーリーの中にどっぷりと入り込んでしまうのではなく、淡々と観るのです。しっかりと観察している側の自分であることです。そして、それと同時に決定的な瞬間を見逃さないことです。これはどんな感情に対しても、どんな思考に対しても適応させることができます。そうすることで、あなたという名の下に何が機能しているのかがわかってきます。それは本当にあなたなのか、あるいは、あなたのマインドが投影している単なるイメージなのかがわかってきます。

男女関係の愛より甘い果実

そうなったとき、あるスペースが生まれてきます。そのスペースを蘇らせることがとても大切なのです。この体験を恐れずに、敢えて招き入れてください。次にチャンスがやってきたら、最高の一撃、究極の一撃を招き入れるのです。しかし、その時はただそれを観るだけです。干渉せず、批判せず、意味を探さず、淡々と観るのです。できるかどうかやってみてください。これは誰にでもすぐにマスターできる技です。あなたが観察するという行為がもたらす果実は、とても甘いからです。この自由を手にすることは、どんな男女関係で得られる果実よりも甘いのです。このことから解放されるからです。

「これは私に必要なものではなかったんだ!」というだけではなく、もっと重要なことは「自分とはこうであるべきだ」という必要性から解放されるということです。そして、驚くべきことに素晴らしいことに、そのスペースがあなたの内面できれいになってきたら、それほど魅力的なものはないのです。みんながあなたのところに来たがるようになります。なぜなら、たとえあなたの頭の中に何か考え事があるとしても、他の目を持って存在しているあなたがいるからです。

そうなると、あなたはみんなをとりこにし始めるのです。そうでなくても、周りの人はあなたのその匂いを嗅ぎ分けてくるでしょう。少し直感的な人なら、彼らは感じ取ります。「この人は危険な匂いがする」と・・・(笑。彼女に頭を打たれて中に引きずり込まれて、俺は一巻の終わりだ!

しかし、これは是非やってみて欲しいことです。ある状態になると決まって同じような思考が回って、同じような感情が沸き起こるといった場合、怖くなると自己防衛が始まるとか・・・。私たちは、恐れや愛着傷つきやすい感情を守ろうとするのです。

あえて言うまでもありませんが、それを一生守り続けて生きるのは大変なことです。なぜなら、それはかなりのエネルギーを消耗するからです。このワークはそれを乗り越えるためのものです。私が今言ったことをよく理解できたら、ぜひ「観る」ということをやってみてください。まさにその状況でないときに、あなたにそれができるかどうかはわかりませんが・・・できる人もいます。

最悪の事態、そしてその時の苦しみをイメージして再現するのです。同時に、意識的に内面で何が起こっているのかを観るのです。あなたにもこれができるとしたら、とてもいいワークになります。それをやってどうなったか、また来て、私に教えてください。

Q: わかりました。たぶんできると思います。

by Mooji’s SatSang

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