真の成功、幸福は「何かを手に入れる」ことではなく「どう在るか」
今日はエックハルト・トールの講話から魔法の処方箋「今ある状態をあるがままに受け入れること」をご紹介します。
これも今の時代のとても大切なコンセプトです。
今まで私たちが捉えてきた成功の概念、幸せの概念には、Have「何かを手に入れる」(所有物)、Become「何かの状態になる」(地位や名誉、ステイタス、資格)、Do「何かをする」(目標達成、記録)がどんなときもつきまとってきていました。すべては人との比較から生まれ、沢山の人から認められることに価値があり、まだまだ不十分という感覚に縛られ続けていました。そこからどれだけの苦悩が生み出されてきたか、それは計り知れません。しかし、真の成功、幸福のキーワードがBe「どう在るか」(在り方、状態)にあることに私たちは気がつき始めているのです。
そこで、真に「今」を生きること、「今」にしかない豊かさを享受していくには、
まず「今」を受け入れていくことから始めなくては何も始まりません。
魔法の処方箋とは・・・
Accept the state of Being as it is in the present moment
この瞬間ある状態をあるがままに受け入れる
これが今回エックハルトが提案してくれている「魔法の処方箋」Magical formulaです。
私たちの人生には、出来れば体験したくないこと、辛い状況が波のように押し寄せてきます。
この大波、小波こそが、「今」につながる扉、入り口だとエックハルトは言っています。
この波がやって来た時にこそ「魔法の処方箋」を適応させていくのです。
その時の「あるがまま」を100%受け入れ、その状況の傍観者となり、
その状況を眺めるスペースとなっていくのです。
第二のチャンスは「反応」をあるがままに受け入れること
それができず、このチャンスを見過ごしてしまったら、
当然のことながら反応(リアクション)の波に飲み込まれていきます。
そうなったら、アワアワになって理由がわからなくなって
「いったいこれからどうなってしまうんだろう」という「恐れ」に支配されていきます。
でもその時でもまだまだ処方箋は有効です。
その時の「あるがまま」=「恐れ」の状態を100%受け入れ、恐れている自分の傍観者となっていけば、
その望まない状況をそこに置いた何もない元の状態=スペースとしての自分に立ち返っていくことができるのです。
状況や感情と自分を一体化してしまう習慣は、かなり根強いパワーを持っています。
だからこそ、その習慣に引きずり込まれてしまった時こそ、
今回の「魔法の処方箋」を思い出して対処する練習を重ねていきたいと思います。
Practice makes perfect.
練習あるのみです。
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