目覚めとはワンネスに返ること エックハルト・トール

目覚めとはワンネスに返ること

「エゴに自分を見失う、思考に自分を見失う、マインドに自分を見失う」と動画の中でエックハルトは繰り返していましたが、一体、この「自分」とはどの自分でしょう?この「自分」は、自分の本質、「意識の自分」です。通常、私たちが自分だと思っている「パーソナリティを持つ自分」「私はあなたとは違う」すべてのものと分離した「自分」ではありません。今、私たちのほとんどが「意識の自分」を見失い、完全に「パーソナリティの自分」に同化して、個々に「私は生きている」と思って生きているのです。それがエックハルトの言う「人類の侵されている機能不全」であり、この機能不全は地球規模ですでに限界を超えているのです。

エゴ、思考、マインドの根本的な特徴は「分離すること」です。今、私たちのほとんどが「分離感」を基準に生きています。この「分離感」は、科学の発達、都市の発展に伴って不動のものとして定着してしまったように思います。「私はあなたとは違う」この一言を聞いて、疑問に思うばかりか、それは「当たり前」であり、それしかあり得ない人がほとんどなのです。それは、人間の創りだした社会が自然界の秩序から離れて歩き出し、そのスピードが加速した中で「繋がり感」が急速に薄れていった結果です。でもこの結果を見て動くことにも限界が来ています。どう動いても、所詮は見かけの変化を一時的にもたらすだけで、真の変化は起こりえないのです。「意識の自分」が現れてこなければ、結果として現れたエゴの世界の中で堂々巡りが起こるだけです。

エゴはただ認識されればよい

dandelion今こうして自然の呼吸がダイレクトに感じられるようなところに住んでみて、わかってきたこともたくさんあります。夜、星空の下で澄み切った冷たい大気を呼吸していると「私が呼吸している」と思っていた私は消え、呼吸が私を駆け抜けている、私は呼吸そのものなのだという感覚に溶け込んでいく瞬間があります。結果として現れているエゴは、ただ認識されればいいのです。それよりも無限の空・くうのエネルギー・気=空気=呼吸をもっと意識して、謙虚に取り込んでいけば、分離も痛みも消えてなくなってしまうのです。

いつもありがとうございます。
with VastStillness

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オプラ: 結論として、エゴはどのようなものだと言うことが出来ますか?

エックハルト: 私たちは時として、エゴのことを実体のあるものであるかのように捉えますが、エゴというのは単に「無意識」の表れです。それが時々実体あるものであるかのように思われるのです。エゴは私たちを脅かしてくるものでものでもなく、敵として扱うべきものでもなく、排除すべきものでもありません。ただ、エゴはその存在をあるがままに認識される必要があるのです。

エゴはあなたを目覚めに導けば、その目的を果たしたことになります。人間は目覚めるために、一旦根源(ソース)と一体だった状態から離れ、思考・マインド・エゴに自分の本質を見失ったのです。この自己を失った状態はたくさんの苦しみを生み出し、この夢の世界が悪夢の世界になってしまったのです。そして今、私たちはようやくこの悪夢から目覚めるところにたどり着いたのです。私たちが目覚めるということは、元々そうであった状態を取り戻すということです。生命とひとつであり、根源(ソース)とひとつであった状態に戻っていくということです。そして今度は、もっと深いレベルで取り戻すことになるのです。なぜなら、私たちはそれを意識しているからです。

オプラ: ありがとうございます。

※「ニューアース」ウェブクラスより抜粋

6 comments
  1. 「目覚め」について、わかりやすい解説をありがとうございます。

    「エゴ」を認識したところから、その「エゴ」をどう扱えば良いのか、混乱が続いていたのですが、「ただ認識されればよい」という、そのままに在ることができなかったのが、またそれも、幾重にも重なった「エゴ」だったと、腑に落ちました。

    ありがとうございました。

  2. Ryotaさん、こんにちは!

    幾重にも重なるエゴ!エゴとやり合うなんて所詮無理な話なんですよね笑。でも何とか抹殺したくなる・・・ところが実存しないものは消すことが出来ないのです。元々無いのですから・・・。

    いつもありがとうございます☆感謝

  3. いつもコッソリ楽しませていただいています。
    ありがとうございます。
    初めてコメントさせていただきます。
    巷ではブロック解除とか自分自身の内面にある一見ネガティブに見える要素を排除して、「自分らしさ」を追求することが流行りのようですが、からだの痛みもこころのブロックも必要があって出ている。そう思うと本当に楽になりますね。
    愛おしく感じることさえあります(笑)

    エックハルト・トールもなにかの本にこんなことを書いていたと思います。
    「自分らしく」ではなく「自分のまま」でいることは出来ませんか?

    エゴにも気づきながら自分のままでいることが「ソース」に帰るということなのかもしれませんね。

    モヤモヤしたものがすっきりしました。
    ありがとうございました。

  4. TAKAYUKIさん、はじめまして、こんにちは!

    コメントありがとうございます。

    ガッツリとエゴと一体化して生きている限り、いくら気に入らない状態を排除しようとしたところで
    一時的な変化はあり得ても、基本的には何も変わっていないことと同じだと思います。
    私も一時期「何がおかしくてこうなっているのか」を掘り下げたり、ヒーリングに傾倒したりして
    何とかしたいと試みていたことがありますが、今思うとそれは「エゴの引っ越し」くらいな感じで
    生き方そのもの、意識には変化をもたらすものではありませんでした。
    これも「分離感」に根ざしたアクションだったと今でははっきりわかります。

    こうして交流していることも、宇宙全体に関与していると思うと感慨深いです。

    これからもどうぞよろしくお願いいたします☆感謝

  5. ありがとうございます。
    お会いする機会があったら、嬉しいです。
    大阪セミナーが、あれば、いいんですが
    宜しくお願い致します。

  6. ニューアースというエックハルトの本自体が
    思考エゴなしでは読めないくらいに、思考力が要求される
    ニューアースを読めば読むほど、エゴに埋没してしまった

    このへん何とかならないかな?

    スピリチュアリズムは、長文不要化されるべきでしょう

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