私たちが体験している”二元性を持つ愛”の関係性の根底にあるのは「二元性の世界を終わらせたい」「ワンネスの状態に戻りたい」という魂の切実なる叫び!
今回の動画はエックハルト・トールの著書パワー・オブ・ナウからの抜粋で、「愛と憎しみ」が表裏一体の人間関係、完全になろうとして「中毒症」になってしまう私たち、「中毒的な人間関係」を「目覚めた人間関係」に変えるをテーマにした部分を取り上げてみました。
二極性を持つ「ロマンティックな恋愛関係」は、目覚めの後どうなってしまうのだろう~
ニューアースでは人間関係、特に親密な関係性はどう在るのだろう~
結婚というシステムはあり続けるのだろうか?
この辺りを今月のオープンクラスでは取り上げてみようと思っています。変わりゆく地球人にとっての「新人間関係」を感じ取っていきたいと思っています。
with vaststillness いつもありがとうございます。
エックハルト・トール:ロマンティックな恋愛関係
ここで取り上げているのは、一般的に「ロマンティックな恋愛関係」と言われているものです。「真の愛」についてではありません。「真の愛」はマインドを超えて現れるものであり、対極となるものは存在しません。
意識的に生きている人が少ないのと同じように、継続的な愛の状態も稀にしか見られるものではありません。しかし、つかの間でつかみ所のない愛であれば、少しでもマインドの流れが止まった時には可能です。でも、そういった愛の関係性であれば、いい側面よりも上手くいかない嫌な側面の方が明らかに現れやすくなってきます。
その関係性で体験することは、独占欲、ジェラシー(嫉妬心)、支配欲、引きこもり、怒りを貯めこむこと、自分は正しい、冷淡さ、自己中、感情の押し付け、操作、言い争いたくなる衝動、批判、決めつけ、非難、攻撃、怒り、両親から受けた痛みが元になった復讐、爆発的な怒り、肉体的暴力などさまざまです。
いい側面というのは「恋愛関係」にあるということです。最初の頃はとても満たされた気分になり、生きている感覚が強く感じられ、誰かに必要とされ、求められ特別な存在になることで自分の存在価値が高まってくるのです。それは、あなたの相手にとっても同じです。お互いに一緒にいると満たされ一体感を味わうのです。また、その感覚があまりにも強くなり、自分たちの世界以外が意味のないもののように思えてきます。
しかし同時に、安心感を求め過ぎて執着する気持ちも強くなってきます。そのうち、まるでドラッグのように相手に中毒状態になってしまうのです。ドラッグが手に入った時には”ハイ”になり、あるいは、相手が自分から離れていってしまうのではないかということを考え始める可能性もあり、失うのではないかという恐れから、嫉妬心、独占欲さえ生まれてきます。もし、彼(彼女)がいなくなってしまったら、もっと激しい憎悪の念が生まれ、絶望的にさえなってしまうことでしょう。一瞬にして、愛と優しさに包まれた関係性が悲惨な深い悲しみへと転落してしまうのです。
「あの愛は一体どこに行ってしまったのだろう?」「愛は一瞬にして正反対のものに変わってしまうものなのだろうか?」「それとも・・・もともとあれは愛だったのだろうか?」「あるいは、単なる中毒的な所有欲で
しがみついていただけだったのだろうか?」
今、話しているのは一般的に「恋愛関係」と言われているものです。「真の愛」についてではありません。「真の愛」には対極となるものがありません。マインドを超えたところから現れてくるものだからです。この肉体的な衝動の根底にあるのは魂の衝動です。「二元性の世界を終わらせたい」「ワンネスの状態に戻りたい」という魂の切実なる叫びがあるのです。
『真の愛にハッピーエンドはない。なぜなら、真の愛には終わりがないから』