アラン・ワッツ「あなたは永遠なる宇宙」(The Nature of Consciousnessより抜粋)
あれやこれやと考える表面的な自分の奥底に、もう一人別の自分がいる。それは”私”というよりは”私たち”と言ったほうがいい自分だ。その未知なる自己をあなたが知り始めたら、それを知れば知るほど、あなたは、すべてのものは密接につながり合っているという認識を深めていくことだろう。
あなたはこのミルキーウェイと呼ばれる銀河全体とまったく同じ機能を持ち合わせ、さらにこの銀河は他の全銀河と全く同じ機能を持っているのだ。最高に性能の良い望遠鏡であなたが見ることの出来る広大無限な宇宙だ。そしてある日、あなたは目覚めてつぶやく「なんてことだ!これが私なのか?!」
それがわかったあなたは、自分は決して死ぬことがないということを知る。あなたは現れては消える永遠なるものであり、今は、鈴木太郎、佐藤花子となって現れ、自分とはそうやって現れては消え、それを繰り返している永遠なるものなのだと知るのだ。あなたが普通の意識で毎日体験していること、あなたは自分が”永遠なるもの”ではないかのように生きているが、その体験はまさに”永遠なるもの”の体験だ。ズバリそのものだ。
あなたが何もかもを創り出している
全ての光の源は、あなたの瞳の中にある。もし、この世界に目というものがなかったなら、太陽の光は存在しないだろう。あなたこそが!宇宙の光を創り、輝かせているのだ。同じように、柔らかい肌を持ち合わせているあなたが、木の硬さを創り出しているのだ。木というのは柔らかい肌と比べた時、はじめて硬いものとして認識されるからだ。そしてまた、空気の震動を感じ取るのもあなたの鼓膜があるからだ。このような生命体であるあなたが、この全宇宙の光と色、硬さ柔らかさ、重さ軽さ、すべてを創り出しているのだ。
私たちは誰もがみな”窓”だ。それぞれの窓を通して、全宇宙が宇宙自身を眺めているのだ。ここでひとつ、黒いもので囲われた光のボールをイメージしてみてほしい。そのボールには小さな穴がいっぱい開いている。その一つ一つの穴は光が差し出す窓になっている。同じように、私たち一人一人はまさにその穴なのだ。その穴を通して、存在そのもの、実存の光が世界を覗き見ているのだ。ただ私たちは自分達が遊んでいるゲームに気づいていないのだ。
だから、あなたが”世界”と呼んでいるものは、あなたの肉体と言ってもいいあなた自身なのだ。あなたの皮膚は、あなたと外の世界の境目ではなく、皮膚は架け橋だ。あなたの皮膚を通して、外の世界はあなたの中に流れ込み、そしてまた、あなたの方も世界に流れ込んでいるのだ。
本当のあなたというのは、もっともっと深く、どんどんなかに入り込んでいくと、その構造も要素もすべてが存在そのものとまったく同じものなのだ。それが分かってしまったら、何もかもが笑えてくるに違いない!
by Alan Watts (from 「The Nature of Consciousness」)
7 comments
アランワッツマジシブイ。
鈴木太郎、佐藤花子の訳マジクール。
yukikoさん♡
こんばんは
私の大好きなアランワッツの言葉をシェアしてくださりありがとう!!
今ちょうど”全てはつながってるんだ”と思っていたところでした
yukikoさんの和訳は本当に素晴らしいと思います
つながれたことに感謝♡
sakiko☆
今は、ASASUKO〜
生きてるなら連絡ちょうだい(笑
sakikoさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。
アラン・ワッツから感じられてくる真実のエナジーは
いつ聞いても鳥肌ものです☆
こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いします。
感謝
僕もアラン・ワッツ (目覚めの時)を観たとき涙が止まりませんでした 感動というよりは 安心感で胸がいっぱいになりました ゆきこさんが和訳されていたんですね 感謝してもしきれないですが 本当ににありがとう
AKIRAさん、こんにちは!
メッセージありがとうございます☆こうして繋がれていること~ただ有難いです。
感謝!
自分は現れては消える永遠なるものだということですか?それも人間ですか?