あなたの「今ここ」「今に生きよう」は大丈夫?その誤解と危険性

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2019年世界のスピリチュアルティーチャーたちの活躍

イギリスのロンドンにあるスピリチュアル本の専門書店ワトキンス・ブックスでは、毎年、スピリチュアル(精神世界)で最も影響力のある現存する人物100人のリストを発表しています。このリストに選ばれるためには1)生存者であること 2)これまでに、地球規模でユニークでスピリチュアルな貢献をしていなければならないこと 3)どれだけGoogle検索されているか、その頻度によって、ランク付けされているとのことです。※ワトキンス・レビューhttps://www.watkinsmagazine.com/watkins-spiritual-100-list-for-2019
日本人では「水からの伝言」の江本勝氏が過去何度か選ばれたことがありました。このリストを時々思い出したように見ることがありますが、2019年のリストを見たら、第1位がローマ法王、第3位がダライ・ラマ、その間の第2位にオプラ・ウィンフリーの名があり、個人的には「オプラ・ウィンフリーはここまできたか」という感じで面白いトップ3の並びになっていました。
その後第4位にはエックハルト・トール氏が続いています。エックハルト・トールは2011年第1位になったこともあり、ここ10年来は安定して4位内を保っています。エックハルト・トール氏を始めとして、その他リストに載るようなティーチャーたちも、オプラ・ウィンフリー氏の多大な影響力によって一挙に認知度が上がったという経緯を持つ方も多くいます。そう考えると、やはり妥当なリストなのかもしれません。
このリストは日本人にはあまり関心のない情報かもしれません。しかし、欧米諸国では「今ここ」「「今に生きよう」のアイコン的存在となっているエックハルト・トール氏がこのように安定した影響力を持ち続けていることは、人類の意識が目覚めに向かっている証でもあり、具体的には欧米諸国の人々のエゴ的意識、宗教観、信仰心、強いて言えば生き方そのものに大きくメスが入っていることがわかる統計結果だと思います。

スピリチュアルな教えに潜む危険性

ところで最近では「今ここ」「今に生きよう」「今でしょ」というフレーズも使い古された感じがしますが、「今」を流行遅れにする前に「今ここ」「今を生きよう」というスピリチュアルな教えに対する誤解と危険性を今一度見直していきましょう。
ここ数十年来、たくさんのもっともらしい、危険をはらんだ紛らわしいスピリチュアルな教えが世界中で流行しました。「ポジティブ思考」「ワクワク」「引き寄せ」「手放す」「本当の自分を見つける」「宇宙の根源は愛」「ワンネス」など、私たちを虜にした教えは枚挙にいとまがありません。
そして「今ここ」「今を生きよう」というものその一つでしょう。これは、エックハルト・トール氏やレナード・ジェイコブソン氏等の言う「今この瞬間にある」(Be in the present moment.)という教えがおかしいと言っているのではありません。スピリチュアル・ティーチャーたちの表現する「今」は、日本の仏教や禅で言われる「無」や「空」の同義語であり、それを一般人は日常的な「今」という概念に当てはめてしまうために、そこから誤解が生じ、教えの本質から逸れていってしまうということなのです。
そもそも「今を生きよう」と思考が捉える根底には「わたしはどこか他のところにいる」「このままでいいのか」という考えがなくてはなりません。けれども、そんなことはあり得ないのです。わたしがいることができるのは「今ここ」しかないからです。生きるとしても「今」だし、死ぬのも「今」しかありません。どう頑張ってみても、どうしたって「今」から逃れることはできないのです。

自分を無力化する「今ここ」「今を生きよう」になっていないか?

ところが、私たちは数年前に起こったことで悩み、明日、来月、これから先どうなるのだろうと悩みます。しかし、頭の中で起こる過去と未来の話、そのどちらも生きた真実ではありません。だから、スピリチュアル・ティーチャーたちは「今にあること」を語る時に、必ず「まずは、人間の心に自然発生する幻想的過去と未来に彷徨うマインドの状態に気づこう」と言っているのです。「今」を説明する時に、人間のマインドの性質についての多くのたとえ話と解説を畳み掛けてくるのは、「今にあること」と「マインドの性質を知り、自己管理すること」これらが完全なるセットだからなのです。
ですから、無意識に動き続けるマインドの状態に突き動かされるようにしか生きていない人が、「今ここ」「今を生きよう」の部分だけを取り入れても、スピリチュアル・ティーチャーたちの言う「今(プレゼンス)」(「無」や「空」)は現れようがないのです。「今ここ」は時間と空間になり、「今を生きよう」は心理的行為の表現になるだけで、結果としてスピリチュアル・ティーチャーたちの言う「今(プレゼンス)」からは遠ざかるばかりなのです。つまり、まずは私たちのマインドの記憶と想像力の働きをよく知って、その管理人となることが大切であり、そこにはマインドをなくそうとか、今やっていることだけに集中してやっていればいいという教えはどこにもないのです。

「私たちのマインドは膨大な記憶を貯蔵していて、その想像力と創造力の可能性は、何億年もの進化のプロセスの結果だ。あなたが必要なときにそれらを使い、必要でないときは脇に置いておくことができるなら、マインドは素晴らしい道具となる。過去を避け、未来を無視するというのは、この素晴らしい能力をつまらないものとしてしまう。」(サダグル「インナー・エンジニアリング」より引用)

その意味で、今にあろうとして、マインドをなくそうと働きかけることは、真理とは真逆のアクションになってしまいます。それは、自分自身の可能性を無力化することになり、無駄な心理的制限を作って、生き生きとした生命力さえも枯渇させてしまうことになってしまうのです。ひいては、「わたしはいない」というノンデュアリティの教えも、取り入れ方次第では、自分の存在そのものを否定することになってしまう、わたしが生きた屍となりかねないのです。

 

「今」「今」「今」・・・あのバシャールも「今」を連呼していたことがありました。「今ここ」「今を生きる」「今この瞬間」の真意とはなにか?深く見つめ直して生きたいと思います。

あなたとは今この瞬間そのもの。あなたは、まさにまさに今この瞬間そのものなのです。なぜなら、あなたは壮大なる力をもった無限なる存在だからです。あなたは無限なるものをイメージして創られたのです。ですから、あなた自身を無限なるもので満たして生きるのです。(バシャール「変化は『今この瞬間に』より引用」

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